この1か月は疾風のように過ぎていきました、短期集中プロフェッショナルコースとともに。
はじめて短期集中でプロフェッショナルコースを受講する生徒さんが来たわけですが、集中するとなんと5週間=1か月と1週間で終わってしまいます。
わたしの教室に来てくれているの生徒さんのほとんどが、お仕事・主婦業と掛け持ちということもあって、短期集中というよりは、自分の都合にあわせて自分のペースで受講しておられます。だから、早くて6ヶ月、1-2年に亘る受講が普通でした。
はじめは集中5週間はなかなか大変だぞ~と思っておりましたが、終わりに近づけば、あっという間です。
教える側として、何か教えてあげられたのかというと、イントロダクションにすぎなかったように感じました。修復というのはワザ&カンを必要とする職人仕事なので、積み重ねがとても重要。どれくらい修復に向き合ったか・・・ということは上達に比例します。例外はありません。才能あるから、あんまりお稽古しなくてもできちゃうとか。。。全くない。そんな人は見たことありません。ちゃんと工房いにしへに来て、努力をいとわず、謙虚に頑張る人。
講師を手伝ってくれているナリタと良く話してますが、やっぱり「石の上にも3年だね」と言います。
3年間分です。365日×3です。
4週間でプロになれるコースがあるらしいが(どこかの国に)私はウソだと断言する。
やっぱり超センスのある人で2年。普通なら3年。ややニブい人なら4年。(完全にニブい人はあきらめたほうがいいと思うが・・・。)
一人前のプロになるには10年です。
このコースで修復を天職だと確信して、その次に進んでもらったら本望だけど。
陶磁器の修復、特にカラーフィルの技術は、ほんとに難しい。でもできるようになったら最高に楽しいし、楽しい世界がどんどん開けていく。
この道を目指す人はぜひ目指してほしいものです。