リタッチ(retouch)とは絵柄や模様などを筆で描き入れる工程となります。細かい模様はやはりカラーフィルでは再現することができません。

リタッチに使用する材料・道具ですが、メインとなるものを挙げます。

メディウム
シンナー
顔料
顔料スタンド

タイル
ルミラーシート(あれば)、筆桶、ティッシュ、綿棒

ざっくりいいますと、顔料はそのままでは粉の状態ですので、それを定着させる材料としてメディウムを使います。(メディウムは英語の訳は「媒体」です)メディウムは陶器の表面の艶感が再現でき、ある程度耐性があるもの(水・摩耗)であれば、なんでも結構です。いろいろな種類・候補が挙げられます。工房いにしへでは「マルチトップ」というものを使っています。

メディウムに顔料を溶いて、それを筆で描いて、絵柄や模様を復元していきます。

リタッチで一番大切な道具は「筆」です。工房いにしへでは「Winsor&Newton シリーズ7」の#1を使います。(場合によっては#0、#2)NHKのプロフェッショナルに出ていた油絵の修復家さんはイギリスで勉強したとのことですが、同じ筆を使っていました。

Winsor&Newtonのシリーズ7はセーブルの毛を使用しています。もともと水彩画の筆ですが、メディウムを適当に含み、適度な腰があるので、まず最初に購入するのであればこちらがおススメです。ちなみに2000円くらいします。2~300円の筆では、究極の細かい線は引けなくて、すぐ痛んでしまいます。(合成繊維、ナイロン製のため)ざっくりした線を描く場合や、1回だけでしたらそれもアリかなと思います。

リタッチのメディウムとして使うマルチトップは、精密はかりを使って計量します。

メディウムの計量の仕方
リタッチの仕方

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