修復技術を体系的に学びたい人向けのコースで、基礎的なことを取得してもらうための入門コースです。未経験でも大丈夫です。修復に必要な技術をテーマごとに体験していきます。マスターコースで所定のカリキュラムと単位を修め、アセスメントを受けて合格した人は、ステップアップコース(中級)に進むことができます。


コース概要



「マスタークラスのカリキュラム」(10単位)と「ワークショップ」(20単位)を受講してもらいます。「カリキュラム」は、その技術を深めるための時間となり、そのテーマを集中して学びます。タスク(課題)に取り組んでいただきます。「ワークショップ」はカリキュラムで終わらなかった課題に取り組んだり、カリキュラムで学んだ技術を実践してく時間となります。アセスメントで発表する修復作品にも取り組んでいただきます。

進め方については、進行状況を見て、個別にスケジュールを組んで進めていきますが、基本的には、カリキュラム→ワークショップ→カリキュラム→ワークショップと交互にすすめていきます。カリキュラムは(1)から順番にすすめていきますが多少前後する場合もあります。

必要単位(全部で30単位)を取得されましたら、「アセスメント」にて、修復作品を発表していただきます。アセスメントでは1点、練習ピースではなく、実際の修復作品(担当講師と相談の決定します。持ち込み or 工房所蔵品)を、ワークショップの時間に取り組み、修復工程や、ものにまつわる調査をまとめていただき口頭発表してもらいます。

※カリキュラムが中心の構成となりますので、自分の直したいものがあるという方は、フリーコース(ワークショップ)をお選びください。


マスターコースのカリキュラム

(1)クリーニング  ・・・ クリーニング
(2)接着 1 ・・・ 磁器の接着
(3)接着 2 ・・・ 陶器の接着
(4)カラーフィル  ・・・ 基礎から応用へ
(5)カラーフィルの応用
(6)カラーフィル以外のフィル
(7)リタッチ 1 ・・・ 磁器のリタッチ
(8)リタッチ 2 ・・・ 陶器のリタッチ
(9)金彩 ・・・ ギルディング
(10)研磨

カリキュラムでは、まず最初に、その日のテーマのレクチャー、デモンストレーションがあり、それから、タスク(テーマにそった練習課題)に取り組みます。

授業の内容をまとめたレジュメをお渡しします。タスクで使用する練習ピースはこちらで準備いたします。(お持ち帰りできるものと、できないものがあります)


その他

単位有効期限はスタートから1年です。1年以内に30単位取得出来ない場合は、追加単位が必要となります。

受講できる日時は、開催スケジュールをご参照ください。

1単位の授業時間は2時間です。