3年の月日をかけて全面改装していた、東京都庭園美術館がついにオープンしました。私はなんと!庭園美術館のシンボルともいえる香水塔の修復に携わらせてもらいました。納品は10月上旬にすませていたのですが、自分の区切りとして、無事に美術館がオープンしたら(香水塔も無事で)ブログでお知らせしようと、ずっと心に秘めておりました。

ようやくその日を迎えられて感無量です。式典にも参加させてもらいました。さすが東京都の文化財ということもあって、東京都知事の舛添さんがご挨拶。流暢なフランス語を交えてのスピーチ。裏情報?!ですが、リニューアルオープンの日程は舛添さんのスケジュールに合わせて決められたそうだとか。

式典で、庭園美術館の修復・復元作業の報告VTRが流れて、香水塔修復、そして、私の修復している様子も流れました。記録のため&館内で放映するためというのは聞かされていたのですが。うわ!ここで流れるか!と。驚きはありましたが、非常に光栄だなと。いい思い出となりました。
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シャンパンが振舞われ、次は何かな〜と、その次までが長かったのですが、新館ギャラリースペースに行きましたら、内藤礼さんや杉本博司さんがいらっしゃって、ミーハー魂に火がつきました。恐れおおくも〜とは思いましたが、思い切って内藤礼さんにご挨拶。わたしは、勉強不足で存じ上げなかったのですが、ナリタ先生は内藤礼さんが現代美術界に置いていかにすごいかということを教えてくれておりました。なので、どんな方なのかな、どんな作品なのかなというのは、とても楽しみにしておりました。ふんわり自然体な方でした。
作品はぜひぜひ庭園美術館に見に行ってくださいませ。わたしは、開館直前準備中に学芸員さんにすこしだけ教えてもらっていたことがあり、それは中庭の池のほとりに佇むペリカン(そこから水が出るようになっている)に、内藤礼さんが仕掛けをするんだと。
ヘェ〜と思ってはいたのですが、これがまた、おおおおおお!と。
見逃してしまいそうなポイントではあるので、ぜひ見逃さないでくださいね。
図々しくも挨拶できるのも、香水塔の修復をやらせてもらったから。
香水塔は途中難航しまして、ほんとに苦労した修復だったので、特別ご褒美ということで許してもらえるでしょうか。修復やってて良かったヨ。とおもう。
もう一人特別な方とお話しをすることができました。それは朝香宮のお孫さんです。式典のときに紹介されており、お孫さんがいらっしゃるんだ!とは思いましたが。旧朝香宮邸が東京都の文化財となり、庭園美術館という形にはなっているのですが、お孫さんの存在は朝香宮様が住んでいったという事実・歴史を強烈に感じさせてくれました。香水塔を修復させていただきましたとお伝えしたら、あれはずいぶん大変でしたでしょうと労をねぎらってくださいました。それから実際住んでいたお父さんから聞いた話し。ご子息から直接お話しを聞けるなんてなんという貴重な体験なのでしょうか。
そして、さらに!一緒に写真を撮らせていただきました。

もう少しご褒美ショットがあるのですが、長くなってきてしまっているので、続きは別途アップいたします。
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