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  陶磁器の修復  蘇らせる技



「接着」・・・もとの形に近づけます

接着することによって、もとの形に近づけることが一番の目的です。また、紛失しがちな破片をまとめておくことは「保存」という観点からいうととても大切なことです。

接着に一番大切なのは「陶磁器」の種類・特性・強度にあわせて接着剤を選んでやることです。磁器には磁器の、陶器には陶器にふさわしい接着剤があります。また、可逆性のあるもの。つまり一度接着したものを除去しようと思えば除去できるものが理想です。(これは10年、100年先の「もの」のことを考えてです。不可逆性のものであれば、それを取ろうとしたときにさらに陶磁器にダメージを与えてしまうので「保存」という観点からいうと、好ましくありません。例:漆)

0.接着を始める前に



1.用意するもの
・陶磁器修復キット・プロ 

2.キット以外に用意するもの
・アセトン (Acetone)
(購入は東急ハンズまたは、お近くの薬局カウンターにて購入してください。)

・セロテープ
・ティッシュ
・爪楊枝


1.接着を始めましょう


1.まず手をきれいに洗い、用具を接着するものをセッティングします。

2.接着剤の準備をします。

3.破片の接着面を確認します。(確認する間に手でさわらないように)クリーンな状態であることがきれいな接着の条件です。汚れがある場合は、クリーニングの段階に戻り、完璧にクリーニングをしておきます。

4.破片の数が複数のときは接着の順序をテストして、なるべく順番がわかるように置いておきます。


2.接着剤を選ぶ・・・磁器 (陶器はこちらのページへ


1.磁器用接着剤(磁器、ボーンチャイナ、b器 など素地がよく焼き締まり吸水性のない焼き物)→ エポキシ系樹脂を使います。主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせてから使います。

2.陶器用接着剤(陶器、アースンウエア、など素地がやわらかく、吸水性のある焼き物)→ アクリル系樹脂を使います。錠剤状でアセトンを加えて溶解させてから使います。(陶器の接着は応用編へ

修復キットには2種類はいっていますが、磁器用接着剤を選びます。

3.接着剤を混合する

(図1)





◆ 磁器用接着剤

主剤と硬化剤を確認します。混合前には容器をたてておき、底に溶液を集めておきます。(重要!!フタの裏などにに溶液をのこさないように)主剤3、硬化剤1の割合で用意してあります。少しでも比率が狂うと硬化しないことがあるので、混合は慎重に行ってください。

主剤の容器をテーブルに置き、硬化剤の容器を上から合わせます。(図1)3分ぐらい待ちます。そのあとスパチュラでよくかき混ぜてください。

混合が終わったらなるべく早く使い始めてください。2〜3時間後からジェル化していきます。(使いにくくなります。)

※応用※ ボトル入り(徳用)接着剤の混合の仕方


4.接着する



(図2)

(図3)

(図4)
1.タイルにルミラーシートをセロテープで止めてセットします。

2.セロテープを用意します。破片の大きさ、数にあわせてあらかじめカットしておきます。

3.ルミラーの上にスパチュラで接着剤を取ります。(図2)

4.そこからつまようじで少量とって、破片面に「点」で、約1cm間隔につけます。(図3)片面だけで充分です。特に磁器の場合は大量につけなくてもきちんと接着します。たくさんつけすぎると、はみでたり、破片がぴったり合わなくなったりします。点状についた接着剤を少しのばしてもよい。


5.2つの破片をいちどあわせて、接着剤が両方の破損面についているかチェック。

6.接着剤が完全に硬化するのに72時間かかります。それまで、破片が離れないようにセロテープで仮止めします。(図4)

7.接着剤がはみ出てしまった場合は、はアセトンを含ませた綿棒でさっとふき取ります。

8.完全に硬化したらセロテープをとります


より詳しく知りたい方へ・・・

◎『暮らしの手帖』2008年8月に器を直すテクニックが美しい写真とわかりやすい文章で掲載されています。(取材協力は工房いにしへ)

◎陶磁器修復キット・プロをお買い上げいただいた方に、陶磁器修復キット・プロ、アップグレードを使ったより詳しいテクニックをご案内しております。詳しくは、取扱説明書をごらんください。

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